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石巻市博物館「毛利コレクション」 特集展で形成過程解き明かす 11月12日まで

コレクションの形成過程に焦点を当て展示

 石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)内の市博物館で、歴史研究家の毛利総七郎らが収集した「毛利コレクション」の形成過程を解き明かす特集展が開かれている。11月12日まで。

 コレクションには毛利らが集めた史料の他に、在野の研究者や収集仲間らとやりとりした書簡約3300点が残っている。手紙を読み解くことで、史料の入手経路や活発な交流の姿が浮かび上がってきた。

 展示では毛利と交流のあった南方村(現登米市)の民俗学研究家高橋清治郎らに、書簡を通じて焦点を当てる。発掘された刀や土器など書簡の内容に関連したコレクションも展示する。

 書簡の中には、収集品を「名品ではない」と冷ややかに評価する文言も見られ、コレクション形成の裏にある収集家たちの歴史に触れられる。

 博物館の泉田邦彦学芸員は「在野の研究者らの人間関係を追っていくと、当時の発掘への熱量がうかがえる。彼らの活動が現代の研究成果の下地になっている」と話した。

 観覧料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。開館は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)、月曜休館(当日が祝日の場合は翌日)。連絡先は博物館0225(98)4831。

 泉田学芸員がコレクションの形成過程を解説する講座が10月21日午後1時半から、市複合文化施設の大研修室である。参加無料で、申し込み不要。

毛利コレクション特集展「在野の考古学をひも解くー交流と蒐集ー」 | 石巻市博物館

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