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石巻で県総合防災訓練 大雨、洪水警報、地震、土砂崩れ…悪条件下の連携を確認

分担して土のうを積む消防団員ら
土砂災害現場で連携して被災者の捜索、救出に当たる参加者

 県総合防災訓練が2日、石巻市南境の市総合運動公園と石巻商高を主会場に開かれ、参加機関が災害時の連携を確認した。訓練は市民らも見学することができ、防災意識を高めた。県と石巻市の主催。

 訓練には行政機関のほか、警察や消防、自衛隊、病院などから約700人が参加。前日夜に大雨で洪水警報が発表され、当日に市を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生、南境地区で土砂崩れが起きた想定で訓練を行った。

 総合運動公園では土砂災害の被災者を捜索、救出する訓練や堤防決壊に備えた土のう積みの訓練などが行われた。石巻商高では南境地区住民と市職員が避難所の開設、運営訓練などを実施した。

 県消防学校に通う栗原市の大場琴音さん(18)は「学校でまだ習っていないことも多いが、訓練を見ることで、消防だけでなく警察、自衛隊との連携の大切さが分かった」と語った。

 県総合防災訓練は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催。石巻市が会場となったのは26年ぶりで、東日本大震災後、初めて。

 県防災推進課の大内伸課長(56)は「災害をわが事として受け止めて、災害時にどうするかを考えるきっかけにしてほしい」と話した。

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