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自分でさばいた魚は格別 石巻の小学生が調理体験 アジフライ作り、環境も学ぶ

自分たちで調理したアジフライを味わう参加者

 県漁協石巻地区支所や一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(石巻市)などでつくる「イシノマキ・セーブ・ザ・オーシャン・プロジェクト(ISOP)」と、市子どもセンター「らいつ」は8月25日、石巻市魚町2丁目の市水産振興センターで、子どもたちに漁業の魅力を伝え、海の取り巻く問題を考えてもらうイベントを開いた。調理体験などがあり、市内の小学生11人が参加した。

 大型定置網船が田代島周辺で漁獲した魚を使い、アジフライ作りに挑戦した。石巻地区支所の関係者と一緒に3枚におろし、油で揚げた。サバのみそ煮やあら汁などの提供もされ、昼食の時間に味わった。

 午後にはISOP関係者から海藻が育つ「藻場」の再生に向けた取り組みなどの説明を受け、海洋環境の変化などに理解を深めた。

 石巻市開北小4年の阿部翔磨君(9)は「魚をさばいたことがなかったので貴重な経験になった。いつも以上においしく感じた」と喜んだ。

 石巻地区支所の木村丈樹支所長(45)は「子どものころから海を身近に感じてもらうことで、発生している問題や解決方法なども積極的に学ぶようになってくれるだろう」と期待した。

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