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受け継いだ舞、勇壮に 石巻地方神楽大会 8団体が出演

「日本武尊」を演じる飯野川法印神楽保存会

 第44回石巻地方神楽大会が3日、石巻市北村の遊楽館であった。石巻地方神楽保存会の主催。同市河南地区の大沢南部神楽保存会や同市雄勝町の雄勝法印神楽保存会など計8団体が出演し、子どもから大人まで254人が詰めかけた。

 同市河北地区の飯野川法印神楽保存会は演目「日本(ヤマト)武(タケルノ)尊(ミコト)」を披露。日本武尊に恨みを抱く鬼女が岩長姫の化身となり「天の叢雲(むらくも)の剣(つるぎ)」を盗み出し、それに気づいた日本武尊が鬼女を退治して天の叢雲の剣を取り戻す様子を演じた。演者は横笛や太鼓に合わせて扇子や刀などを使って力強く舞い、勇ましさを表現した。

 自身も神楽経験者で、毎回訪れているという同市桃生町永井の高橋文明さん(70)は「北上地区の女川法印神楽保存会に出演していた中学生が立派だった。各地に神楽が広がってほしい」と話した。

 石巻地方神楽保存会の近藤孝会長は「演者が見る人の心にいかに神楽の心を宿らせられるかが大会の醍醐味(だいごみ)。次世代を担う若者や子どもにも興味を持っていただき、神楽の継承を活発にしていきたい」と語った。

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