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石巻出身・庄司監督、初の長編映画「さよなら ほやマン」 古里で先行試写会10日

6月の関係者向け試写会後に来場者と触れ合う庄司監督(左から2人目)ら

 石巻市湊出身の映画監督庄司輝秋さん(42)の初となる長編映画「さよなら ほやマン」の先行無料試写会が10日、同市河北総合センターで開かれる。網地島オールロケで撮影した106分の渾身(こんしん)の作品を、11月3日の全国公開に先駆けて石巻に届ける。

 映画は離島を舞台に、津波で両親が行方不明になった兄弟と、突然東京から現れた女性漫画家との奇妙な共同生活を描く。親との関係やハンディキャップなど自身の意思では選べない事柄に向き合い、人生を取り戻そうと奮闘する若者の姿を活写した。

 主演はラップグループ「MOROHA」のアフロさん。音楽はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を手がけた大友良英さんが担当した。網地島の住民が両親役やエキストラで多数出演する。

 脚本は、幼生時は海を泳ぎ、住み着く岩場を決めると脳を失って1カ所に定住するホヤの生態に着想を得た。ホヤに「選びようのない人生を諦めて惰性で生きる人間」を重ね、運命にあらがう人間の姿に輝きを見いだした。

 庄司さんは「笑って泣けて、ちょっと元気がもらえる映画を目指している。いかにもB級映画なタイトルに半笑いで来場して映画を知ってほしい」と話した。

 試写会は午後1時上映開始。定員300人。庄司さんと出演者の黒崎煌代(こうだい)さんが登壇予定。11月3日からは、イオンシネマ石巻など県内の映画館含め全国50館で公開する。連絡先は「さよなら ほやマン」応援会宮城090(8302)9098。

映画「さよなら ほやマン」 - 笑って泣ける<家族の再生>の物語

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