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石巻市、アート計画見直し 事業費5700万円取り下げ 9月定例会

 石巻市は、開会中の市議会9月定例会に関連予算を提出していた、アートタワー整備を核とした「アートを活(い)かしたまちづくり事業」の計画を見直すことを決めた。12日に急きょ本会議を招集し、計上していた事業費5700万円の取り下げを提案し承認された。予算を取り下げて訂正するのは合併前の2001年6月定例会以来となる。

 斎藤正美市長は本会議で「議会から作品選定を含めた事業内容に指摘があった。事業全体を再考し、理解が得られるようさらなる検討が必要と判断した」と説明し、陳謝した。

 事業は、世界的作家による大型作品、トリックアートなどを市内に設け、交流人口拡大を図る狙い。現代美術家川俣正さんによるアートタワーを中瀬に設置するための制作補助金5000万円などを計上した。

 しかし、全額を一般財源から措置したアートタワー制作補助には、8日の本会議で市議から「作品選定の理由が分からない」や「補助の割合が高過ぎる」など計画を疑問視する意見が相次いでいた。

 市は、提出した2023年度一般会計補正予算案の金額を14億7453万円(累計778億212万円)に訂正した。

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