県議選、告示まで1カ月 石巻・牡鹿区、現職・新人とも臨戦準備
任期満了に伴う県議選は、10月13日の告示(22日投開票)まで1カ月となった。今回から定数が1減り4となる石巻・牡鹿選挙区(石巻市、女川町)は、現時点で現職4人と新人2人が立候補を表明。24日までに全員が後援会事務所を開設する予定で、前哨戦を本格化させる。定数1の東松島選挙区(東松島市)は現職1人のみが立候補の意思を示し、無投票の可能性が高まっている。両選挙区ともほぼ構図が固まった。
石巻・牡鹿区、4議席に6人予定
前回2019年は無投票で、8年ぶりの選挙戦が見込まれる石巻・牡鹿選挙区。現職は、7選を期す自民党の佐々木喜蔵氏(74)、同じく7選を狙う立憲民主党の坂下賢氏(61)、4選を目指す共産党の三浦一敏氏(73)、6選に挑む無所属の本木忠一氏(65)が立候補を予定。新人は、石巻市議で日本維新の会の佐藤雄一氏(44)、元高校教諭で無所属の橋浦清紀氏(59)が議席奪取に挑む。
佐々木氏は、県議会の合間を縫って地盤の旧石巻市内を重点的に回るなど、支持固めに励む。農漁業者らとの意見交換の機会も設けて声を吸い上げている。
坂下氏は、連合の支援を受ける。街頭演説やチラシ配布に加え、動画投稿サイトや交流サイト(SNS)を活用して無党派層の取り込みを図る。
三浦氏は選挙区全域をくまなく歩き、1万軒を目標にあいさつ回りを続ける。後援会事務所開きを18日に行い、子育て世代への浸透を強化する。
本木氏は後援会事務所をいち早く開設。400人以上が駆け付け結束を確認した。本人に加え、各地区の後援会員が地域を細かく回り支持を広げている。
佐藤氏は市議会最終日の27日に市議を辞任予定。地元河南地区住民らが後援会を組織し、24日に事務所を開く。古い政治に不満を抱く層への支持拡大を図る。
橋浦氏は地元の河南地区住民の他、教員時代の同僚や教え子らの応援を受ける。農業関係者を中心に回り、支持獲得に動いている。後援会事務所開きは18日。
1日現在の有権者は12万2355人(石巻市11万7292人、女川町5063人)。
東松島区、現職以外動き見えず
東松島選挙区は3選を目指す自民現職の高橋宗也氏(61)以外に目立った動きはなく、前回、前々回に続いて無投票当選の公算が大きくなっている。
3月の県政報告会には村井嘉浩知事も出席。その後も地域のニーズに応じ、規模を問わず報告会を開催してきた。各地区の行事にはくまなく参加し、業界、市民、地域団体との連携を強化。投票率が低迷傾向にある若年層との意見交換も重視する。
1日現在の有権者数は3万2886人(男1万6003人、女1万6883人)。
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