地域交流農園、石巻・稲井に発足 会員70人が協力 子ども食堂に野菜提供も
地域住民に畑仕事を楽しみながら交流してもらおうと、石巻市稲井地区の住民らがグループ「交流農園じゃがいも」を発足させた。約30アールの農地でジャガイモやサツマイモ、ナス、大根など多彩な野菜を育てる。12日には保育所園児を招いた芋掘り体験会を初めて開くなど、地域をつなぐ新たな場所になっている。
農園は4月、同市井内の休耕畑を無償で借り受けて開設した。会員約70人が協力して野菜を栽培し、地域住民がコミュニケーションを取りながら収穫を体験する。地域の話題や課題を話し合い、地域活性化につなげることが狙い。野菜は地域の子ども食堂にも無償提供する。市の地域づくり基金事業助成金を活用する。
12日は井内保育所の年長園児14人がサツマイモ掘りを体験した。農園の会員らと共に土を掘り起こし、大きく育った作物を収穫した。園児たちは歓声を上げながら楽しんでいた。
参加した高橋美月ちゃん(5)は「(芋掘りは)初めてだった。お芋がいっぱい土の中から出てくるのが楽しかった。またやってみたい」と笑顔で話した。
農園の森山行輝会長は「子どもたちは田畑に入る機会がなかなかなく、土や芋を触る体験は新鮮だったと思う。農園の定番にしていきたい」と語った。
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