水産業の担い手目指す 「みやぎ漁師カレッジ」開講 10~70代の5人、長期研修
地域の水産業、沿岸漁業の担い手を育成する「みやぎ漁師カレッジ」(県、公益財団法人県水産振興協会主催)の長期研修開講式が、石巻市あゆみ野5丁目の県石巻合同庁舎であった。研修は12月までの4カ月間で、10~70代の5人が参加する。
県水産業振興課の阿部丈晴課長が漁師カレッジ開講の経緯や研修のスケジュールを説明。「これまでに40人以上の参加者が水産業界に入った。専門性の高い知識や技能を習得し、活躍できる人材を目指してほしい」と期待した。
参加者は石巻、気仙沼両市と七ケ浜町で、座学研修のほか定置網や刺し網漁を体験する。カキ、ホタテ、ワカメの養殖現場にも出向き、現役漁師から話を聞くなどして経験を積む。
茨城県の農業高校を今春卒業し、石巻市桃浦の水産会社に勤務する長谷川礼旺さん(19)は「ロープワークなどの基本技術を学びたい。小型船舶免許の取得にも挑戦し、できる仕事を増やす」と意欲を語った。
開講式は1日にあった。漁師カレッジは2016年度、数日間の短期研修としてスタート。17年度から短期と長期でそれぞれ参加者を募り、展開している。
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