江戸の日常、「旅」を楽しむ 石巻市博物館で浮世絵展 前・後期で計310点展示
石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)内の市博物館で、浮世絵の楽しみ方や見どころに迫る特別展「学んで、旅して、たのしむ浮世絵」が開かれている。
天童市の広重美術館(現在休館中)が収蔵する歌川広重の作品など、10月1日までの前期と同4日から29日までの後期で計310点の浮世絵を展示する。
江戸の日常や四季のほか、市博物館の展示テーマ「大河と海」に沿った作品などを展示。広重の「東海道五十三次」は、数あるシリーズから全宿場が網羅され、旅気分が味わえる。
浮世絵は企画する版元と絵師、彫師、刷り師の分業で制作する。展示は制作工程や道具など入門的な内容から始まり浮世絵の面白さを分かりやすく紹介する。
版木は印刷を重ねるごとに摩滅するため、初刷りに近いほど版木の木目が印刷に現れる。少ない版木で着物の柄や風景のディティールを増やす巧みな技術など、浮世絵の奥深さに触れられる。
博物館の担当者は「彫りと刷りの細かい技術に注目して楽しんでほしい」と話した。
観覧料は一般800円、高校生600円、小中学生400円。開館時間は午前9時~午後5時(入館受け付けは午後4時半まで)。毎週月曜休館(当日が祝日の場合は翌日)。展示入れ替えのため10月3日は休止。連絡先は市博物館0225(98)4831。
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