ごみ収集車や処理施設で火災頻発 石巻地区消防本部、分別の徹底呼びかけ
全国的にごみ収集車やごみ処理施設の火災が増加している。石巻地区消防本部は、主な出火原因となっているスプレー缶や充電式電池(モバイルバッテリー)といった「火災発生の危険性があるごみ」をはじめ、ごみの正しい捨て方、分別の徹底を市民に呼びかけている。
石巻地方では年に2、3件ほどごみ収集車やごみ集積所での火災が発生している。今年7月には、石巻市で収集車内のごみから出火し、車両ごと消防本部へ駆け込んだ例もあった。8月1日には女川町針浜の町クリーンセンターから出火し、ごみに加え重機2台が焼け、出火原因は調査中。
出火原因としては、中身が残ったまま捨てられたスプレー缶やカセットコンロのガスボンベ、指定通りの分別がされずに普通ごみに交じって捨てられた充電式電池やライター、火が付いたままのたばこなどが考えられる。
同本部は、ごみ収集車やごみ集積所だけではなく、近隣の住宅などにも被害を及ぼす可能性があるとして、ホームページでルール順守を呼びかけている。併せて管内3市町それぞれの分別ルール紹介ページへのリンクを設けている。
同本部予防課の酒井裕之課長は「ほんの少しの気遣いで防げる火災だ。自分の住む地域が定める分別方法をしっかり確認し、ルールに沿ったごみ捨てを心がけてほしい」と訴える。
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