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女川町議選、告示まで1カ月 複数の新人出馬の動き 現職10人が立候補意向

 任期満了に伴う女川町議選(定数11)は、10月17日の告示(22日投開票)まで約1カ月となった。議員定数を1減らす条例改正案が昨年可決されてから初めての選挙。これまで現職のうち10人が立候補の意向を示し、2人が引退を表明した。複数の新人に立候補を目指す動きがある。

 前々回の2015年の町議選は無投票。19年は無投票がささやかれたが、定数12に14人が立候補する選挙戦となった。

 町民の間には「地域を活性化させるために論戦を交わしてほしい」と選挙戦を望む声がある。60代の女性は「東日本大震災以降、他県からの若い移住者が増えた。手を挙げた人たちと現職で女川を盛り上げてほしい」と選挙戦になることを願う。

 現職の一人は「選挙になれば票数が議員活動の評価として見ることができるが、無投票になるとそれが分からない。新人も出てくれれば当落に関係なく、女川にとっても新たな候補者が手を挙げやすい状況になる」と指摘する。

 一方で、70代男性は「議員になってもいいと考える人が地域にどれだけいるか。自分の町の選挙なので投票したい気持ちはあるが、どうしても立候補者がいなければ、無投票でも仕方ない」と言う。

 15年の無投票は史上初だった。若い世代が出馬しにくい状況について、別の議員は「議員活動では自身の意見をはっきりと言わなければならず、時として批判を受ける。町のために立ち上がろうと思っても、強い気持ちで4年間の任期を全うできるか不安に感じるのではないか」と話す。

 町議選と同日程で実施される町長選は15日現在、4選を目指す現職の須田善明氏(51)以外、立候補の動きは表面化していない。

 町長選と町議選の立候補予定者説明会は26日に開かれる。今月1日現在の有権者は5063人。

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