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女川小6年生、白虎隊悲劇に関心 会津への修学旅行前に学習

児童らに会津藩や白虎隊の歴史を解説する伊達さん

 女川町女川小(児童214人)は15日、福島県会津地方への修学旅行(21、22日)を前に、児童に同地方の歴史に興味や関心を深めてもらおうと、仙台大客員教授の伊達宗弘さん(77)=登米市=を招いた社会科の特別授業を行った。6年生37人が、会津藩や戊辰戦争で集団自刃した白虎隊などについて学んだ。

 伊達さんは資料や写真をスライドで映しながら会津藩祖保科正之の出自を説明。徳川家に忠義を尽くすよう家臣に命じており「最後まで戦うという精神が会津藩に根付き、白虎隊の悲劇につながった」と話した。

 白虎隊は戊辰戦争(1868~69年)で新政府軍と戦い、会津若松市の飯盛山で集団自刃し、19人が亡くなった。唯一生き残った飯沼貞吉の生涯についても解説した。

 児童たちは約150年前の出来事に熱心に耳を傾けた。白石美紅さん(11)は「白虎隊の隊士が若くして亡くなってしまった理由が分かった。今日のことを思い出しながら現地で学びを深めたい」と話した。

 修学旅行では同市の飯盛山や鶴ケ城、猪苗代町の野口英世記念館などを巡る。

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