石巻の活気を都民と共有 写真家・橋本さん、東京で昭和の古里写真展
石巻市出身の写真家橋本照嵩さん(83)=さいたま市=の写真展「石巻」が東京都港区六本木のZen Foto Gallery(禅フォトギャラリー)で開かれている。水産で活気づく昭和30年代から40年代の石巻の町や人々をモノクロフィルムで活写した写真が都民の心を捉えている。
写真展は写真集「石巻 1955.6-1969.5」(禅フォトギャラリー発行、定価2970円)の出版に合わせて開催。橋本さんが初めてカメラを手にした頃から30歳ごろまでに撮った写真で構成している。
会場には、中瀬に架かっていた東西の内海橋を渡る荷馬車や天秤棒を担いだおばあさん、湊地区にあった魚市場の活気、精悍(せいかん)な船乗りたちの表情などを捉えた写真約40点を展示。訪れた都民らはかつてあった昭和の港町のにぎわいを感じ取っていた。
ギャラリーのスタッフは「関心が高く、石巻からも問い合わせがある。橋本さんの写真には当時の人々や風土、町の光景などが生き生きと切り取られており、昭和の記録としても貴重だ」と話した。
22日まで。1981年に橋本さんが撮影した北上市の馬市の作品も同時に展示している。開館時間は正午~午後7時。休館日は日・月曜、祝日。入場無料。連絡先は03(6804)1708。
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