石巻・ふたごの湯、入館者320万人に 入浴料と高速バス乗車券のセット、好評
石巻市小船越にある道の駅「上品の郷」の温泉施設ふたごの湯が入館者320万人を達成した。開館18年で、昨年4月に300万人を突破したばかり。高速バスの停留所設置、新型コロナウイルスの規制緩和などが追い風になっているようだ。
320万人目となったのは仙台市から訪れた双子の姉妹で、姉の加藤多恵子さん(67)=宮城野区=と妹の千葉恵子さん(67)=泉区=。7日に記念式典があり、くす玉を割った2人は入館券10枚と、サバだしラーメンやオリーブチーズケーキなどの地場産品の詰め合わせを贈られた。
2人は「初めてふたごの湯を訪れた。食事をして、家族にお土産を買っていきたい」と笑顔で話した。
ふたごの湯は2005年3月開館。10年7月には100万人を突破、15年3月に200万人、22年4月に300万人に達した。
新型コロナの外出規制などがなくなったことに加え、東日本急行(仙台市)が6月、上品の郷に仙台-とよま総合支所線の停留所を開設したことがプラス要因となっている。
入浴料と仙台-上品の郷の往復運賃を合わせたセット乗車券を販売し、好評という。セット乗車券の利用者は3カ月足らずで450人を数えた。
450人目の藤原三恵子さん(83)と鈴木和子さん(78)=ともに泉区=に記念品が贈られた。9月生まれの2人は「お誕生日のお祝いになった。足がすくむほどうれしい」と話した。
佐々木正文駅長は「温泉の他にもグルメを楽しめる食堂、旬の野菜などを扱う直売所もあり人気の場所になった。今後はバス会社などと連携し、登米市や雄勝方向への拠点性を向上させたい」と話した。
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