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情報弱者にならない! 外国人住民、石巻市民らと防災教室 119番通報体験も

消火訓練をする参加者たち

 石巻市などで暮らす外国人と日本人が共に学ぶ防災教室が11日、石巻市内であった。参加者は講話や訓練、見学を通じ、防災意識を高めた。石巻市の主催。

 市内で週1、2回日本語教室を開くなど多文化共生の地域づくりを目指している「国際サークル友好21」のメンバーを中心に、8カ国15人の外国出身者と日本人合わせて約30人が参加。石巻消防署で講話と通報訓練、消火訓練を受けた。

 講話では地震や津波、台風に備える大切さや、もしもの時のためにパスポートや在留カードのコピーを取っておくこと、大使館や領事館の電話番号をメモしておくことなどが紹介された。

 講師を務めた宮城県国際化協会の伊藤友啓さん(49)は「在住外国人は防災で情報弱者になりやすく、東日本大震災を経験してない人も多い。講話を通じて自助力を付けてほしい」と期待した。

 通報訓練では、台本を見ながら、消防署員と模擬的に119番通報を体験した。消火訓練では、訓練用の消火器を使い、的に向かって放水する練習をした。

 ベトナム人技能実習生のレー・ヒュー・チュンさん(22)は「初めて知ることばかりだった。消火訓練が印象に残っている」と話した。

 国際サークル友好21の藤原裕子事務局長(68)は「困ったときに日本語が助けになる。日本語を学ぶ意義も得られたのではないか」と語った。

 石巻市のみやぎ東日本大震災津波伝承館と市震災遺構「門脇小」も見学した。

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