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追悼、復興 願い込め5000本植樹 イオン財団主催、550人協力 石巻・南浜

植えた苗木に丁寧に土をかける参加者ら

 東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市南浜地区の石巻南浜津波復興祈念公園で23日、「石巻復興の森植樹祭2023」が開かれた。参加者が協力し約5000本の苗木を植えた。公益財団法人イオン環境財団の主催。

 イオングループの関係者や県、市の職員、宮城農高(名取市)の生徒ら約550人が参加。青森県や宮崎県など遠方からも集まった。苗木はアカマツやヤマツツジなど16種類で、参加者は土を掘る、苗を植えるといった役割を分担し、一つ一つ丁寧に植えた。

 東北大のボランティアサークル「AsOne」のメンバーで同大工学部2年の諏訪大晴さん(21)は「南浜はもともと住宅街だった場所。震災の被害に遭った人たちへの祈りの気持ちや、復興への思いを胸に植えた」と語った。

 植樹祭は2017年に始まり、今年を含め計約3万5000本以上を植えた。財団は19年から参加。海岸防災林と環境学習ができる森作りを目指し、28年まで活動を継続する予定。

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