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自転車ヘルメット着用を 秋の交通安全運動、各地で展開 ルールや事故の怖さ学ぶ

東松島市推進協、ヘルメット着用呼びかけ 小中高にポスター寄贈

小山副市長(右から2人目)からポスターを受け取る黒沼会長(同3人目)ら

 東松島市交通安全防犯推進協議会は26日、自転車乗車時のヘルメット着用の定着を呼びかけるポスターを市内の全小中高校に寄贈した。

 ポスターは航空自衛隊松島基地(東松島市)の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」と協力し、石巻地方2市1町の交通安全推進協議会が作成した。ヘルメットをかぶったパイロットの写真を使い、着用徹底をアピールする。ポスターは600部、ステッカーも1700枚作った。

 寄贈式が市役所であり、渥美巌市長や市小中学校長会会長の黒沼俊郎矢本二中校長、石巻署の手島俊明署長ら約25人が出席。協議会会長の小山修副市長が黒沼校長と市内の石巻西、東松島、日本ウェルネス宮城の各高校代表者にそれぞれ手渡した。

 黒沼校長は「インパクトのあるポスターを各校で活用し、交通安全指導に努めていきたい」と感謝した。

 手島署長は「ヘルメット着用は4月から法制化され努力義務になり、マナーからルールに変わった。市の宝である子どもたちを交通事故で失わないために、命を守る教育に力を入れてほしい」と語った。

石巻・河北中で自転車教室 「何のためにルールがあるのか考えて」

 生徒の8~9割が自転車通学をする石巻市河北中(生徒121人)で25日、自転車安全教室が開かれた。生徒はスタントマンの実演などで事故を疑似体験し、事故防止への意識を高めた。秋の交通安全県民総ぐるみ運動の一環。

 プロのスタントマン6人が自転車同士の衝突や大型車の内輪差による巻き込み事故など八つのシーンを実演した。生徒代表が参加し、一時停止などの交通ルールを守ることで事故を未然に防ぐ場面もあった。

 実演後、河北署の山下哲哉交通課長は「交通事故に遭えば自分が痛い思いをするのはもちろんだが、けがをすると悲しむ人がたくさんいる。大切な人を悲しませないためにも、交通ルールを守って運転して」と呼びかけた。

 1年の佐藤颯真さん(13)は「事故を生で見たことがなかったので、本当に怖かった」、3年の佐藤玲衣さん(15)は「自分が加害者にも被害者にもならないように運転したい」と話した。

 鈴木和博校長(58)は「自分の身は自分で守ってほしい。何のためにルールがあるのか、ルール以上のことを考えるようにしてほしい」と語った。

自転車同士の衝突事故を再現するスタントマンと、それを見守る生徒ら

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