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石巻市、津波マップ活用法紹介 住民説明会始まる 広域避難計画改定案も解説

新しい津波ハザードマップの特徴や活用方法などを紹介した住民説明会

 石巻市は28日、昨年5月に県が公表した最大級の津波浸水想定などを踏まえて改定した「津波ハザードマップ」と、東北電力女川原発(女川町、石巻市)の重大事故を想定した「市広域避難計画」改定案の住民説明会を始めた。10月14日までに市内12カ所を巡回して実施する。

 初日は同市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開き、住民ら約40人が参加した。市危機対策課の担当者が、今夏に全戸配布した津波ハザードマップの特徴や活用法を説明。事前に自宅と職場周辺の避難先や避難経路、移動時間などを家族と確認しておくことが重要だとして「家庭内で災害に対する備えを進めてほしい」と呼びかけた。

 広域避難計画は改定内容を紹介し、自然災害との複合災害時の避難の流れなどを示した。

 質疑応答もあり、中央地区の女性はハザードマップの津波到達時間の表示について「記載された時間より到達が早まる可能性はあるのか」と質問。担当者は「条件によっては可能性がある。早く避難することを心掛けてほしい」と答えた。

 時間の都合で質問は1人1回、一問一答に限られた。同市駅前北通りの60代女性は「近所には高齢者が多い。原発事故が起きた場合の避難についてもっと質問したかった」と残念がった。

 危機対策課の担当者は取材に「多くの人の意見や質問を聞くために回数を制限させてもらった。個別に回答するので、課に問い合わせてほしい」と理解を求めた。

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