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カーシェア協への寄付1000台に 石巻信金からの3台、いわきの台風被災者へ

寄贈された車両の前で記念撮影する石渡事業部長(左)と阿部常勤理事(右から2人目)ら

 寄付された車両を活用して全国の被災地で移動支援を展開する石巻市の一般社団法人日本カーシェアリング協会は13日、石巻信用金庫から車両3台の寄贈を受けた。東日本大震災後の2011年4月の活動開始以降、協会への寄付車両は通算1000台に到達した。

 石巻信金は軽自動車3台を贈った。震災で失った車両の代わりに手配した社用車で、入れ替えを機に寄贈を決めた。協会は9月の台風13号で大きな被害を受けたいわき市で、被災者への無償貸し出しに活用する。

 銀行業界からの寄贈は今回が初めて。車両の受け渡しが同市中央3丁目の石巻信金本店であり、関係者が出席した。石巻信金の阿部伸一常勤理事は「協会と信金の理念は通じるところがある。1000台目ということで縁を感じずにはいられない。この取り組みを各地の信金に広げていきたい」と話した。

 協会の石渡賢大事業部長は「被災地に1台でも届けたいと思って始めた活動で、1000台目は非常に感慨深い。車の寄付が日本中で当たり前になっていくことを期待したい」と感謝した。

 協会はこれまで、22の災害で延べ3000台以上を活用した。現在は約500台を所有し、秋田や愛知、福岡など8県の被災地で支援活動を展開するほか、生活困窮者や地域コミュニティー支援にも取り組んでいる。

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