県議選 石巻・牡鹿選挙区 現職、議席死守 喜びと安堵
22日投開票された県議選石巻・牡鹿選挙区は、4人の現職全員が議席を死守した。定数が1減り、新人2人が名乗りを上げた激戦区。勝ち抜いた各陣営には喜びと安堵(あんど)が広がった。現職の壁に阻まれた新人2陣営では、候補者や支持者が肩を落とした。
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にぎわい再現する 本木さん、6選果たし誓う
6選を果たした本木忠一さん(66)の石巻市大街道東4丁目の事務所では、午後10時半ごろに当選が決まると、集まった120人以上の支持者から大きな歓声と拍手がわき起こった。
間もなく姿を見せた本木さんは支持者らと万歳をし、2度目のトップ当選を喜び合った。多くの支援に感謝し「石巻をみんなで発信し、かつての元気、にぎわいを再現したい」と意欲を語った。
鈴木忠彦選対本部長は「皆さんのエールを力に、4年間県政の壇上でしっかり仕事をさせていただく」と誓った。
子育ての環境つくる 佐々木さん、人口減対策に力
7選を果たした佐々木喜蔵さん(74)は22日午後10時50分ごろ、石巻市駅前北通り2丁目の事務所に姿を見せた。集まった支持者の拍手に迎えられ、万歳三唱で喜びを分かち合った。
選挙前に後援会事務長だった男性が病気で亡くなった。佐々木さんは「事務所を支えてくれていた人の逝去や直前までの県議会の活動で態勢が整わず、思うように動けなかった」と苦しかった戦いを振り返った。
「皆さんのおかげだ」と支持者への感謝を語り「石巻の人口減少対策として、子育てしやすい環境をつくっていく」と誓った。
村井県政に是々非々 坂下さん、7期目に意欲
「良い結果で身が引き締まる。公約実現に向け取り組みたい」。坂下賢さん(61)は晴れやかな顔で支持者らに当選の喜びを伝えた。「村井県政に是々非々の立場でもの申していく」と7期目の意欲を述べた。
22日午後10時40分ごろ、3位で当選が決まると石巻市小船越の事務所は歓喜の渦に包まれた。支持者らは口々に「よかった」「安心した」と声をかけ合った。
選対幹部は「連合や市議らの助けなどプラス要素が多く、皆さんのおかげで勝たせてもらった。銅メダルなら発言力も違う」と今後の活躍を期待した。
地域に密着した活動 三浦さん、僅差に志新た
三浦一敏さん(73)の石巻市中里3丁目の事務所には午後10時45分ごろ、当選の連絡が入った。次点と194票の僅差だった三浦さんは「厳しい選挙だった。甘くない」と振り返った。
午後10時ごろ、開票所にいたスタッフから「票が少ない。苦戦だ」と一報があった。事務所は重い空気に包まれたが、支持者からは「大丈夫だ」「8年前もここから挽回したんだから」と励ます声が上がった。
「議員への評価は議会だけじゃない。もっと地域に密着した活動をしていく」。三浦さんは市民の声を代弁すべく、志を新たにした。
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敗戦の弁
■佐藤さん、票が伸びず
「多くの人に力を貸していただいたが、私の力不足だった」。小差で落選した佐藤雄一さん(44)は、石巻市広渕の事務所で約20人の支持者に頭を下げた。
9月27日に市議を辞職しての出馬だった。「もう少し早く動いていれば改革の必要性を浸透させられたかもしれない」と悔いを語り、「自民への逆風から票の伸びを期待したが、及ばなかった。土台づくりの難しさを痛感した」と振り返った。
■橋浦さん、私の力不足
石巻市須江の橋浦清紀さん(59)の関係者宅には支持者ら十数人が集まり、開票が進むにつれ「伸びないな」と諦めムードが広がった。橋浦さんは午後10時50分過ぎに現れ「私の力不足で申し訳ない」と絞り出すように語った。
友人や教師時代の教え子が支えた草の根選挙。水間弘選対部長は「ここが出発点。本当の意味で力を付け、組織をしっかりさせて頑張ろう」と呼びかけた。
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