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メキシコから短期聴講生 桜坂高のイサベルさん、日本語習得や部活に意欲

桜坂高の授業に臨むイサベルさん

 石巻市桜坂高(生徒337人)で、メキシコからの短期聴講生イサベル・アヤラさん(17)が学校生活を送っている。他の生徒と一緒に通常の授業を受け、部活動にも参加している。「日本語の勉強とともに、日本でのコミュニケーションの在り方を学びたい」と意欲十分だ。

 桜坂高は、海外の高校生の日本受け入れ事業を担う公益財団法人AFS日本協会宮城支部から依頼され、イサベルさんを11日から11月2日まで受け入れる。

 日本のアニメに興味を持ち、独学で2年間日本語を勉強してきたという。

 2年2組(34人)に在籍し、市内のホームステイ先から自転車で通学する。校内では「会う人、会う人、優しくあいさつしてくれることがうれしい。愛嬌(あいきょう)があって親切な人が多い」とクラスメートともすぐに打ち解けた。休憩時間は日本語をメインに、うまく通じないときは英語で会話する。

 部活は弓道と剣道、卓球部を見学したほか、茶道部の活動を体験した。お茶を入れる前の準備作法があることを全く知らなかったという。

 教員と生徒の関係性について「メキシコでは先生が生徒に厳しいが、桜坂高では先生が優しくフレンドリーに接するのに驚いた」。

 イサベルさんに生徒たちは刺激を受けている。鈴木孝英語科教諭(49)は「生徒たちは外国人と関わる機会が少なく、メキシコの文化を紹介する授業などで留学や異文化への興味・関心が増した」と語る。

 イサベルさんは「帰国後は日本についての学びを深めることと、再来日に備えて、より自由に正確に日本語を話せるように勉強したい」と話した。

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