人権の花運動、盛んに 児童ら球根植栽「咲くの楽しみ」 石巻地方
小学生に人権について考えてもらう「人権の花運動」が石巻地方五つの小学校で行われた。南三陸地域人権啓発活動ネットワーク協議会と、3市町それぞれが主催。児童らは石巻人権擁護委員協議会の委員と一緒に花を植えた。
石巻・貞山小
石巻市貞山小(児童171人)では10日、6年生22人がヒヤシンスの球根を植えた。児童たちは人権擁護委員から「鉢の上まで土を入れて。球根の先は少し土から出して」と教わり、紫、赤、ピンク、黄色の球根から好きな色を選び、委員4人と協力して球根を植えた。
児童たちは花が咲くまでの約半年間、水やりなどの世話をする。同協議会の馬場務会長は「人権は誰もが社会の中で生きていく権利。友達の良いところを毎日見つけて、伝えてほしい。花と一緒に人権意識を育ててください」と伝えた。
大橋瀬愛(せな)さん(11)は「意見を言った人に『発言がすごかった』と言っている。これからも良いところを見つけていきたい」と話した。
東松島・矢本西小
東松島市矢本西小(児童300人)では、2年生49人が人権擁護委員らと協力し、ビオラ128株とチューリップの球根440個をプランターに植えた。
加藤夏葉さん(8)は「花に土をかけてあげるのが楽しかった。咲くのが楽しみなので、早く春になってほしい」と笑顔で話した。
植栽は5日、同校の校庭で行った。参加した渥美巌市長は「人権は人が嫌がることをしないという考え方から始まっている。友達や家族と仲良くし、困っている人には優しく手を差し伸べてほしい」と呼びかけた。
植栽は石巻市の鹿妻小、飯野川小、女川町女川小でも行われた。
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