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避難所環境万全に 日本赤十字社、石巻で合同救護訓練 東北各支部など300人参加

避難者一人一人の状況を聞いて回った

 日本赤十字社県支部は21日、北海道と東北の各支部との合同災害救護訓練を石巻市蛇田の石巻赤十字病院で行った。地元の保健師や2市1町など関係機関も含め約300人が参加し、避難所の環境改善や救護に取り組んだ。

 訓練は宮城県沖を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生し、石巻市周辺で震度6強を観測した想定で実施。医師や薬剤師などでつくる救護班が各地区の避難所に見立てた部屋を訪問し、ライフラインの状況や被災者の体調などを確認した。

 救護班は被災者に「大変でしたね」などと声をかけて生年月日や常用薬の有無、要望などを聞き取り、行政に情報を伝えた。中にはペット同伴の避難者もおり、住み分けやプライバシーの配慮など避難所の環境整備を図った。

 災害協定を結んだ名取市の宮城キッチンカー協会、柴田町の伊藤チェーンによる炊き出しもあり、被災者にハンバーグと生野菜のセットが振る舞われた。

 訓練は北海道と東北の各県で巡回して行っており、宮城県での実施は11年ぶり。植田信策副院長は「合同訓練を災害関連死をなくす体制づくりにつなげたい。訓練で得た知識を各地に広げてほしい」と話した。

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