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サッカーで熱い国際交流 石巻のインドネシア実習生ら25人、地元選抜チームと試合

試合後に選抜チームの選手と握手を交わすインドネシア人選手(右)

 石巻市内の技能実習生や専門性の高い「特定技能」の資格を持つインドネシア人でつくるサッカーチームが10月28日、同市湊地区コミュニティ広場で石巻サッカー協会の選抜チームと交流試合を行い、相互理解を深め合った。

 インドネシア人25人は、国章にも描かれている神話の鳥「ガルーダ」をチーム名に掲げ、計60分の試合に臨んだ。激しい点の取り合いの末、2-4で敗れた。

 試合後はインドネシア料理などが振る舞われ、両チームの選手たちは食事をしながらサッカーや仕事の話で盛り上がった。

 ガルーダの選手たちは週1回、休日に広場に集まって練習に励む。監督兼選手のカシワンさん(32)は「相手が強くて負けてしまったが、交流を通してみんなが楽しんでくれてうれしい」とすがすがしい表情で話した。

 選抜チームの監督兼選手、渡辺大輔さん(41)は「継続して試合をしたい」と語った。

 交流は、市内の国際団体などでつくる「国際スポーツ・文化ふれあいフェスティバル実行委員会」が初めて主催した。

 委員長を務めた一般社団法人石巻イスラム文化センター代表理事ソヨド・アブドゥル・ファッタさん(53)は「他国のチームも参加できるようにして、来年も開きたい」と笑顔だった。

 市によると、市内在住の外国人約1500人のうち、インドネシア人の技能実習生、特定技能の労働者は計約330人で、ベトナム人に次いで多い。

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