石巻市、5日に総合防災訓練 津波ハザードマップの改定後初 児童生徒も参加
石巻市は5日、本年度の総合防災訓練を市内各地で実施する。訓練では初めて市内の全小中学校と市桜坂高を登校日とし、児童生徒らも参加するなど、市を挙げて取り組む。最大級の津波浸水想定を踏まえた津波ハザードマップの改定後初の訓練で、マップの利活用や市民の自助・共助の意識向上を図る。
訓練は市内で震度6強の地震が発生し、大津波警報が発表されたと想定。午前8時半の防災行政無線や緊急速報メールを合図に、自宅・職場などで頭や体を守る動作をする「シェイクアウト訓練」に取り組む。
8時35分からは大津波を想定した避難訓練をする。8月に市が全戸配布した改訂版のハザードマップを参考に、浸水の危険性がないエリアや高台を目指す。学校など市内28カ所や各総合支所に避難場所を開場し、身を寄せた市民にアンケートを実施。避難完了までの時間や問題点などを調査し、課題を検証する。
津波の危険性がない内陸部などは、地震に伴う土砂災害や水害を想定し、住民は近隣の避難所など安全な場所まで避難する。
学校や地域自主防災組織を中心とした訓練は午前10時半ごろから。学校と住民が避難所開設や炊き出し、初期消火など、地域の実情に合った訓練を展開する。
市によると、昨年度は約2万1000人が訓練に参加した。市危機対策課の担当者は「改定した津波ハザードマップで避難場所や経路、時間を確認し、災害時に安全に避難できるよう実際に歩いてみてほしい」と参加を呼びかける。
市は参加状況を把握するため、事前登録への協力を求めている。市ホームページにあるチラシのQRコードからか、チラシに必要事項を記入してファクスで登録する。ファクスは0225(25)6835。
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