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「かなんまつり」4年ぶり 伝統芸能や展示、出店にぎやか 石巻

オープニングで河南鹿嶋ばやしを演奏する広渕小の児童

 第29回かなんまつりが10月28日、石巻市北村の遊楽館で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続き、4年ぶりの開催となった。家族連れなど多くの来場者が詰めかけ、ステージイベントや展示、キッチンカーでの買い物などを楽しんだ。

 開会式では広渕小の児童が河南鹿嶋ばやしを披露。遊楽館内のステージでは河南西中のブラスバンド演奏や、和渕小の児童による和渕法印神楽などの民俗芸能が観客を楽しませた。書道やツタ細工、陶芸などの展示・販売もあった。

 屋外ではキッチンカーや市内に店舗を置く企業の販売テントが並んだ。河南桃生商工会女性部によるうどん・そばや、いしのまき農協のササニシキ新米で作られたみそ焼きおにぎりなどが販売され、香ばしい香りに誘われた来場者で長蛇の列ができた。

 石巻市新栄1丁目から家族で訪れた会社員の木村信也さん(48)は「こんなに大規模だとは思わず驚いた。無料で食べ物を提供している店も多く、子どももお手玉を作ったりして楽しそうだった。また来たい」と話した。

 副実行委員長の近藤孝さんは「石巻の特色を生かした産業振興がテーマ。祭りを通して河南の魅力を楽しんでもらい、地域の誇りとしていきたい」と語った。

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