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円柱や食堂跡、輝き今も 旧観慶丸商店を特別公開 石巻・中央

旧観慶丸の3階を見学する参加者

 1930年に建設された石巻市内初の百貨店で、市の指定文化財になっている「旧観慶丸商店」(同市中央3丁目)の特別公開が3日にあった。

 特別公開は午前と午後の2回実施。石巻地方を中心に仙台市、多賀城市などから約30人が参加し、物産陳列所や、1、2階にある和室などを回った。3階では、しっくいが塗られた白い円柱や、バルコニーを改装した食堂跡などを見学した。

 解説した石巻市教委の芳賀英実主任主事は「東日本大震災の際、建物1階部分が1.2~3メートルほど浸水した。全面タイル張りの外壁が特徴のため、負担をかけない工法で補強した」と紹介した。

 20代前半まで中央2丁目に住んでいたという主婦の三浦聖子さん(82)は「これまでも催し物などで立ち寄っていたが、3階まで上がったのは今回が初めてで、勉強になった。当時のまま残っているのは素晴らしく、このまま残っていてくれれば」と話した。

 旧観慶丸商店の特別公開は不定期で開催されている。

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