東京五輪体操代表・亀山さん、子どもらに「あん馬」披露 石巻で運動クリニック
東京2020オリンピックに出場した仙台市出身の体操選手、亀山耕平さん(34)と一緒に運動をしたり体操を教わったりするイベント「みやぎスポーツドリームプロジェクト2023」が5日、石巻市総合体育館で開かれた。子どもたちは運動の方法やこつを学び、技を上達させた。
午後の運動クリニックには4~12歳の50人が参加した。初めに亀山さんが得意なあん馬の模範演技を披露。参加者は間近で見る一流選手の技を、息をのんで見守った。
準備体操では全身の力を抜く「だらだら体操」、着地や倒立の練習、走ったりくぐったりする動きを取り入れたミニゲームなどを行った。この後マット運動、鉄棒、跳び箱の中から好きな種目を選び練習し、亀山さんは練習を見て回りながらこつなどをアドバイスした。練習の成果を披露する発表会で、子どもたちはできるようになった技などを演技した。
質問コーナーでは、高く跳ぶための練習法や、体幹の鍛え方などを亀山さんが答えた。
蛇田小4年村上翔偉(かい)君(10)は「足をしっかりピンと伸ばすようにアドバイスをもらった。側転ができるようになった」と笑顔。仙台市宮城野区の田子小6年鈴木美唯菜(みいな)さん(12)は「『思い切ってやるともっと良くなる』と指導を受けた。転回もロンダートも良くなり、とても楽しかった」と話した。
亀山さんは「小学5年生の時に元体操選手の池谷幸雄さんとラジオで電話したことで『オリンピックって本当にあるんだな』と感じた。オリンピックに出られた人間として、活動を通して子どもたちに刺激を与えたい」と語った。
午前の部には2~11歳の子どもとその親27組が参加し、亀山さんと一緒に鬼ごっこや障害物レースなどの運動をした。
関連リンク
- ・復興事業完結、支援に感謝 石巻市が式典 新たなまち創生誓う
- ・未利用魚や鹿肉活用、おでんとタコスで味わって 「Reborn-Art STAND」あす開店 石巻駅構内
- ・女川高等学園の桜の花びら、線香に 堺工科高生徒ら届ける 両校協力し完成
- ・洋画、日本画、水彩画など多彩に 石巻で「黄土展」作品展 12日まで
- ・県芸術祭工芸展 石巻地方から3人出品、個性ある作品で魅了 仙台・12日まで