未利用魚や鹿肉活用、おでんとタコスで味わって 「Reborn-Art STAND」あす開店 石巻駅構内
市場に出回りにくい未利用魚や鹿肉など、石巻の食材をおでんとタコスにして味わう飲食店「Reborn-Art STAND」(リボーンアートスタンド)が11日、JR石巻駅構内にオープンする。地域食材の魅力を掘り起こし「気軽に1杯」を楽しめる店を目指す。
石巻市を舞台とした現代アートと音楽、食の総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)」の事務局を務める同名の一般社団法人が運営。祭りのPRも兼ねる。
8日、現地で関係者向けの試食会があった。法人の松村豪太代表理事は「たくさんある石巻のおいしい食材を一つの料理に昇華し、地域の魅力を発信していきたい」と意気込んだ。
昨年8月に閉店した喫茶店「マンガッタンカフェえき」の跡地に入った。店内飲食とテイクアウトの2形式で運営し、アルコールやソフトドリンクも提供する。
おでんはコンブやさば節と、牡鹿半島産のイシガニでだしを取った。卵やさつま揚げといった定番メニューから、ツブ貝やタコ、野菜など季節の旬の食材を振る舞う。各種200円ほどで販売する。
タコスは豚、鶏、鹿の3種で、ライムやスパイスなどそれぞれの肉にあった味付けで提供する。鹿肉は牡鹿半島で鹿やカモを狩猟し販売する「アントラークラフツ」の肉を使用する。豚と鶏は700円、鹿は850円で販売する。
試食ではおでんとタコス3種が振る舞われ「おでんに味が染みている」「鹿肉なのに臭みがなくておいしい」と好評だった。
RAFのグッズなども販売するほか、アーティストによる作品展示やイベントも開催する予定。
午前11時開店で、月-土曜・祝日は午後9時、日曜は午後3時まで営業する。
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