女川原発訴訟 原告団、石巻で集会 「早期の結審目指す」
東北電力女川原発(女川町、石巻市)で重大事故が起きた場合の避難計画に実効性がないとして、東北電に2号機の再稼働差し止めを求めた訴訟の原告団は11日、石巻市防災センターで集会を開いた。原告である住民側の請求を棄却した5月の一審仙台地裁判決の結果と、10月に仙台高裁で始まった控訴審の内容について説明した。
オンラインを含め約50人が出席した。弁護団の小野寺信一弁護士が訴訟の経過を解説し、避難計画の実効性を判断しないまま請求を棄却した一審判決の矛盾点などを強調した。
控訴審では、一転して高裁が避難計画の内容について審理する考えを示した。小野寺弁護士は「希望が出てきた。一刻も早い結審を目指す」と述べた。
原告団の原伸雄団長は「裁判を通して原発問題の関心を高め、再稼働を許さないという世論を高めていきたい」と決意を語った。
控訴審の次回期日は来年1月31日。
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