偶然がもたらす不思議な感覚 アーティスト守さん、石巻で個展
石巻市のアーティスト守章さん(56)の個展「着地する目と点と波のこと」が、石巻市中央1丁目のギャラリースペース「アートドラッグセンター」で開かれている。土日のみ開館で、来年1月31日まで。
スマートフォンが意図せず作動し、いつの間にか撮れた写真に撮影地点と時刻を添えて展示するユニークな個展。日常にふと挟まれる偶然や、生活について回るエラーに目を向ける。
これまでは映像や音響装置を駆使した作品を展開していたが、今回初めて写真に取り組んだ。一見何も写っていない真っ黒な写真に光の粗い粒子が見える。
守さんは「これまでは写真を道具としてだけ見ていたが、たまたま撮れていた写真がなぜか気になった。その不思議に思う感覚を形にした」と話した。
アートドラッグセンターは「アートは人の心を治療する薬である」をコンセプトに2019年、オープンした。守さんと愛知県出身の有馬かおるさんが代表を務める。
正午~午後6時。会場では有馬さんの写真や他作家の作品も展示している。
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