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伝統技法「木組」を体験 石巻・牡鹿地区3小学校が産業学習

木組で本棚を作る子どもたち

 石巻市寄磯小、大原小、鮎川小の高学年6人を対象にした産業学習が行われた。同市大原浜の木組大工、小形圭一さん(69)が、金具を使わないで木材を接続し組み立てる伝統技法「木組」を紹介した。

 子どもたちは、小形さんが実際に極力くぎなどの金具を使わずに造った建物に入って、木を組んだ部分を興味深そうに見ていた。

 木組の体験では、ヒノキの本棚づくりに挑戦。あらかじめ小形さんが作ったくぼみや穴を開けた木材を、竹くぎやハンマーを使って組み立てた。

 県東部地方振興事務所の林業振興部の水田展洋技術主幹らが森林と林業について紹介した。

 大原小6年の安藤莉央さん(11)は「貴重な体験で楽しかった。たたいていくとしっかり部品が隙間に入っていって、パズルみたいだった」と話した。

 小形さんは「木組を通して牡鹿半島を盛り上げられればいい」と語った。

 産業学習は10月26日にあった。

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