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避難所開設、手際良く 総合防災訓練 石巻・河南東中、防災士協会と初めて連携

避難者の個別スペースを確保するなど避難所の開設を体験した訓練

 石巻市河南東中(生徒307人)は、生徒の災害対応能力を育てる総合防災訓練を行った。1日の時間割を全て訓練に充て、防災への理解を深めた。今回は市防災士協議会と初めて連携し、避難所開設なども体験した。

 午前中は学年ごとに内容を変えて実施した。1年生は主に東日本大震災について知る授業、2年生は救命救急などに関する講習を受けた。3年生は防災士や地元消防団の指導の下、非常食の試食や避難所開設、土のうの作成、積み上げなどを実践した。

 調理室ではお湯や水を入れるだけで食べられるドライカレーやわかめごはんを作って食べた。体育館では避難所の受け付けを設置し、避難者の休むスペースをパーテーションで仕切って確保した。市防災士協議会の井上達彦会長は「感染症が流行する中では、1人当たりのスペースをどうするべきか考えて」と助言した。

 3年の佐々木惣珠(そうた)さん(15)は「非常食のドライカレーがおいしかった。災害が起きたらいち早く準備できるようにしたい」と話した。井上会長は「社会人になってからも災害はいつどこで起きるか分からない。避難所を作る時には手伝ってほしい」と語った。

 訓練は10月24日に実施。午後は校内での火災を想定した避難訓練に全生徒で取り組んだ。

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