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介護福祉の魅力、発信 石巻地区でフェスティバル 4年ぶりに来場者招き開催

腰や膝の負担を軽減する器具を試着する来場者

 石巻地区老人福祉施設協議会は19日、「石巻地区介護福祉フェスティバル」を石巻市蛇田公民館で開いた。介護福祉の魅力発信や職員の交流のほか、人材確保も目的。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶりに来場者を招いて開催した。

 協議会は石巻地方の特別養護老人ホーム、デイサービス、ケアハウスなど30以上の事業所で組織する。介護職員が介護の日常を撮影した写真の展示のほか、介護食の試食、腰や膝の負担を軽減する器具の試着、重りやゴーグルを付けて高齢者の体を体験できるブースなどが並んだ。家族が介護を受けたり、関連事業所に就職したりするための相談窓口も設けられた。

 屋外では福祉車両が展示され、カキ串やクレープのキッチンカーも並んだ。ステージでは渡波獅子風流(ふり)塾の獅子振りなどが披露された。

 家族で来場した同市蛇田の公務員佐久間健悦さん(47)は「今まで介護のことをよく知らなかったことに気付いた。子どもたちが体に重りを付ける体験をし、お年寄りの気持ちを考えるいい機会になった」と話した。

 フェスティバルは2017年に始まった。実行委員会の土井孝博副実行委員長(42)は「介護福祉は後ろ向きなイメージを持たれがち。大変な仕事だが、だんだん進化していて、魅力的な部分がある。興味のない人に楽しいと感じてもらえれば一歩前進だと思う」と期待した。

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