石巻地方をサイクリングとハイキングで巡る　３泊４日のツアー始まる　初企画

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　長距離歩道「みちのく潮風トレイル」の石巻地方のコースを徒歩と自転車で巡る３泊４日のツアー「石巻エリア・スルーハイク」（県東部地方振興事務所主催）が２３日、始まった。

　東北や北海道、関東から１３人が参加した。ツアーは網地島や田代島、金華山などの離島を含む石巻地方３市町をサイクリングとハイキングで巡り、自然や景観を楽しむ。

　初日は東松島市宮戸の復興再生多目的施設「あおみな」をスタートし、海岸沿いを同市野蒜の市震災復興伝承館まで歩いた。伝承館を見学後は自転車に乗り換えて矢本海浜緑地公園まで走った。

　昨年から潮風トレイルを歩き始めたという埼玉県戸田市の会社員野口貴洋さん（５８）は「野蒜海岸は歩いているだけで気持ちよかった。県内のルートは離島があってハードルが高い。今まで歩けなかった田代島などの離島を巡れるのが楽しみ」と笑顔で話した。

　スルーハイクは潮風トレイルのＰＲを目的に、初めて企画した。次回以降の開催に向けたモニターツアーで、終了後、参加者にアンケートを取る。

　ツアーを企画、実施する一般社団法人石巻圏観光推進機構の斉藤雄一郎業務執行理事は「地域の活性化や経済効果も期待している。地域の魅力を感じ取って、また来たいと思ってほしい」と語った。