多様な悩み、聞き方学ぶ 民生委員ら研修会 石巻
石巻ブロック民生委員児童委員連絡協議会は、本年度研修会を石巻市河北総合センターで開き、多種多様な相談に対応できる民生委員としての基礎を学んだ。
石巻、東松島、女川3市町の民生委員や児童委員ら約350人が参加した。ルーテル学院大(東京)名誉教授の市川一宏さんが「民生委員・児童委員の相談支援活動について」と題して講演。高齢者の孤立や児童虐待など相談の内容別に民生委員の役割などを説明した。
市川さんは希薄になりつつある地域の住民同士の関係性について「『お互いさま』の関わりが求められている」と強く訴えた。児童虐待の背景には、親の地域社会からの孤立や貧困などが挙げられると解説。「親に『1人じゃない』と伝える活動が大事だ」と話した。
市川さんは会場に向けて、生活が困窮している相談者から「お金を貸してほしい」と頼まれた場合の対応を質問。参加者は「1度貸してしまうと次は食べ物や別の物を要求してきてしまう。市の専門機関などに相談し、見守りを続けていく」と回答した。
研修では参加者がグループをつくり、実例を元にしたワークショップにも取り組んだ。それぞれ民生委員役や相談者役などになり、講演で学んだ話の聞き方や関係のつくり方を実践した。
研修会は15日にあった。開催は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりだった。
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