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ベガルタ仙台、足こぎ車いす寄贈 石巻の介護施設利用者ら試乗 「生活の幅広がる」

コギーを贈った富田さん(左)、鈴木社長(右)と高橋所長

 サッカーJ2仙台を運営するベガルタ仙台(仙台市)は15日、足こぎ車いす「COGY(コギー)」1台を、石巻市さくら町5丁目の通所介護施設「デイサービスセンターわたのは」に贈った。

 富田晋伍クラブコミュニケーターと、車いすを製造するベンチャー企業「TESS(テス)」(同)の鈴木堅之社長らが施設を訪問。利用者と職員約30人の前で高橋光徳所長に手渡した。

 富田さんは、クラブに所属するFWで石巻市湊出身の菅原龍之助選手の活躍に触れ「皆さんが今以上に元気になり、スタジアムで地元育ちの選手に声援を届けてほしい」と語った。

 コギーは片足がわずかでも動けばペダルを踏んで前に進める仕組み。クラブは2010年から、リーグ戦のホームゲームで勝利した際の「勝利賞」としてテスの車いす1台を受け取り、県内の病院や福祉施設などに寄贈している。

 この日は利用者や職員らが試乗し、乗り心地や性能を確認した。高橋所長は「リハビリに活用することで生活の幅が広がるはず。歩行が難しい人でも屋外に出られるなどさまざまなツールとなる。有効に使いたい」と感謝した。

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