大事です、防災の心構え 石巻で子ども体験イベント
キッズパーク
<役立つ科学に関心>
大人も子どもも楽しみながら防災について学べる「ぼうさいキッズパーク」が23日、石巻市南浜町2丁目のみやぎ東日本大震災津波伝承館で開かれた。県と東北大災害科学国際研究所主催。親子連れなどの参加者は大学教授らの講演に熱心に耳を傾け、災害についての知識を深めた。
午前は約20人が参加し、東北大の佐藤翔輔准教授による診断クイズがあった。災害時にどのような行動を取るかを選択式で回答。自分に備わっている判断力や体力を知る機会になった。
午後は、同大の榎田竜太准教授が「なぜ地震で建物が揺れるのか」を解説。建物には一番揺れやすい「固有周期」という揺れの間隔があることを話した。また球状の重りをひもに通した振り子を建物に見立てて揺らし、固有周期を測定する実験も行った。
仙台市将監中央小3年の佐藤里菜さん(9)は「重りを揺らして時間を計るのが楽しかった。ひもの長さで記録がどう変わるのかわくわくした」と話した。
榎田准教授は「学校の算数は計算でしかないが、生活の中で起きていることを説明できるものだと知ってほしい。算数や科学は楽しく、役に立つことを伝えたい」と語った。
スポーツチャレンジ
<楽しく運動、災害救助>
石巻市はスポーツを通じて防災を学ぶ「防災スポーツチャレンジ」を18日、市総合運動公園で初開催した。未就学児や小学生ら70人が参加し、災害救助を体験した。
段差やポールなど障害物の中を一輪車を押して走る障害物競走や火に見立てた的を水で倒すバケツ消火リレーなど6種目のプログラムを実施。子どもたちはそれぞれのコーナーで元気に駆け回った。
過去の災害を振り返るクイズや、東日本大震災時の市内の被災状況などを説明するパネル展示もあり、参加者は防災意識を高めた。
家族4人で参加した河北幼稚園の佐藤旬ちゃん(6)は「バケツ消火リレーが楽しかった。火事が起きたら水で消したい」と笑顔で話した。
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