綿花を地場産品に 東松島で「全国コットンサミット」、県内初開催 事例紹介や製品販売
全国から綿花の生産者や綿花製品の関連企業などが集い、情報交換や商品の展示販売を行う「全国コットンサミットin東松島」(実行委員会主催)が24日、東松島市コミュニティセンターであった。
2011年に始まったサミットは9回目で、県内での開催は初めて。3部構成で開かれ、綿花栽培を通して東日本大震災の被災地復興に取り組み、次世代への継承を目指す「東北コットンプロジェクト」の紹介やプロジェクトに関するクロストークなどが行われた。
第1部では「東松島とコットン」と題し、全国の栽培状況や市内での事例が紹介された。同市大塩の赤坂農園にある東北コットン東松島農場で綿花を育てる農業法人イーストファームみやぎ(美里町)の赤坂芳則代表は、9年目を迎えた市内での栽培について解説した。
気候や土質、害虫被害や雑草への対策といった苦労や栽培が軌道に乗るまでの道のりに触れ「失敗の連続だったが綿を作ることに自信がついてきた。東北では一大産地になっており、東松島の地場産品にしていきたい」と述べた。
第3部では市内の小中学生を対象に開いたコットンアイデアコンクールの公開審査と表彰式を実施。会場では、タオルやブランケットなど各地で生産された綿花製品の販売もあった。
東北コットン東松島農場では25日、綿花の摘み取り体験などができる「東北コットンフェスティバル」が開かれる。午前10時~午後2時半。
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