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低花粉スギ700本、植樹 石巻・雄勝の伐採跡地を再造林 山大、森林組合、県など

伐採跡地に杉の苗木を植える参加者たち

 石巻市の住宅資材メーカー「山大」と石巻地区森林組合、県東部地方振興事務所などは2日、同市雄勝町水浜地区の伐採跡地で杉の植樹式を行った。

 森林組合や地方振興事務所、山大、工務店などから約70人が参加。通常の杉と比べて花粉の発生が少ない「低花粉スギ」の苗木700本を約0.35ヘクタールに植えた。苗木は山大などから計1180本の提供があり、残りは森林組合が今後植樹する。

 植えた苗木は3年育成したもので、住宅資材などに使うには植樹から最低でも30年かかる。地方振興事務所によると、県内では1年間で約1000ヘクタールが伐採されるが、そのうち跡地に植樹する再造林が行われるのは3割弱だという。

 山大と森林組合、地方振興事務所の3団体は2020年6月、石巻圏域で再造林する森林所有者に苗木を提供し、森林資源の維持や持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を図る協定を結んだ。植樹式は同年から実施している。

 森林組合の大内伸之組合長は「将来の資源造成のために、植林をしていかなければならない。この取り組みを県内に広めていきたい」と話した。

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