「ジャパニーズモーゼ」 フランク安田の功績、写真や資料展示　石巻・10日まで

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　石巻市出身で、米アラスカの原住民らを救ったフランク安田（１８６８～１９５８年）の展示会が１０日まで、同市中央２丁目の市かわまち交流センター１階インフォメーションスペースで開かれている。

　フランク安田友の会が主催。安田に関する資料をはじめ、会員らが安田の５０回忌でアラスカに行った際の写真、会員が描いたスケッチ画など１００点近くを展示。安田夫婦や今も残る自宅、墓の写真、業績をたたえてアラスカ州議会から贈られた表彰状の写しなどに加え、安田の生涯を紹介したテレビ番組のビデオ放映もある。

　安田は本名安田恭輔、同市湊生まれ。１０代で渡米し、飢えや病に苦しむ沿岸部のエスキモーを守るため、内陸部に新たな生活拠点・ビーバー村を建設した。極北の厳しい環境にあらがい、大勢の住民を移住させた勇気ある行動は全米で「ジャパニーズモーゼ」などと称賛された。

　来場客は「石巻からすごい人物が生まれたことを誇りに思う」「優れた業績を多くの人に知ってほしい」などと話していた。

　午前９時～午後５時（最終日は午後２時まで）。入場無料。