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北上の自然・文化に魅せられ プロ指導で写真セミナー ヨシ原舞台に神楽撮影

ヨシ原を背景に神楽を撮影する参加者ら

 プロの写真家の指導を受けながら石巻市北上地区の自然豊かな景観や郷土芸能を撮影する第18回「太平洋写真学校-北上教室-」(石巻市、にっこり写真セミナー実行委員会主催)が2、3の両日、市北上総合支所を主会場に開かれた。

 同市や県内をはじめ、首都圏や北海道などから39人が参加した。東北風景写真家協会の竹内正会長、日本写真家協会の井村淳さんと清水哲朗さんが講師を務めた。

 初日は開校式後、ヨシが群生する新北上川河川敷に移動して撮影実習が行われた。ヨシ原を背景にした特設の舞台で、地元の女川法印神楽保存会が代表演目の一つ「笹結び」を披露し、参加者が撮影した。

 竹内さんは「光を読んでどれぐらいの露出にするか考えながら撮ってほしい」とアドバイス。井村さんは「動きが速いので、あえてぶれさせる人以外はシャッタースピードを速くして」、清水さんは「光が出た時にヨシを逆光気味に撮ると、キラキラした感じがよく出る」などと助言した。参加者は左右前後に撮影位置を変え、さまざまなアングルで神楽と風景を切り取った。

 参加した北上地区出身の会社員武山竜さん(28)=仙台市=は「定期的に帰ってきて北上の写真を撮っている。ヨシ原をバックにした神楽を見たのは初めて。ヨシがキラキラ光り、良い写真が撮れたと思う」と話した。

 この日は日没まで撮影し、地区内の追分温泉に宿泊。3日は撮影した写真の講評と、講師の講演があった。

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