閉じる

音色豊かに 石巻好文館高吹奏楽部、「総文祭」向け猛練習 来年8月・岐阜

 石巻好文館高の吹奏楽部1、2年生29人が、来年8月に岐阜県で開かれる第48回全国高校総合文化祭(総文祭)の県代表に選ばれ、猛練習を重ねている。

総文祭に県代表として出場する石巻好文館高吹奏楽部の部員たち。1月にはウインターコンサートも控える

 普段は基礎合奏と個人練習に7~8割の時間を割く。演奏の際、楽器に息をしっかり入れることなどを意識。基礎練習に力を入れて音色の豊かさにつなげ、個々のレベルを上げてきた。

 2年の千葉杏奈部長(17)は「8月まで長い期間だが、積み重ねてきたことをさらに続けていく。互いを信頼しているのが強みなので、一つの音楽を作っていきたい」と意気込む。

 県代表の選考は10月。美里町で開かれたみやぎ高校吹奏楽祭で選考があり、佐良純作曲「二つの伝説」、レハール作曲「微笑みの国」の2曲を演奏した。千葉部長は「3年生が抜けてから初めての大会だったが、一つの山を乗り越えられた。総合文化祭でも、1年生に多く入ってもらい人数を増やして挑みたい」と大舞台での活躍を見据える。

 校内の助っ人を入れた49人で臨んだ8月の東北吹奏楽コンクール高校の部では、初出場ながら金賞に輝いた。

 元顧問で、現在は外部コーチを務める橋戸孝司さん(68)は「大編成の55人に達しない状況でも、夏の大会では仙台圏域の部員100人を越える高校と戦ってきた。人数が少なくても良い音が出せると気付かせてくれた」と振り返る。

 総文祭に向け「大会後も大きく成長してくれた。自信を持って練習に取り組んでおり、音楽を楽しんでいる。新1年生も戦力として臨めればうれしい」と期待した。

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ