年末年始の帰省、宿泊割引プランで後押し 東松島、石巻のバリュー・ザ・ホテル
新型コロナウイルス流行に伴う行動制限が大きく緩和された中での年末年始を控え、東松島市小松の「バリュー・ザ・ホテル東松島矢本」(407室)と石巻市南中里3丁目の「バリュー・ザ・ホテル石巻」(82室)が、帰省客ら向けに割引プランをつくり予約受け付けを始めた。
両ホテルを運営するポラリス・ホールディングス(東京)が、宿泊費を抑えることで多くの人の帰省を促し、地域に貢献したいと初めて企画した。
プランは「今だけ!バリュー割」で、29日から来年1月5日までの宿泊が対象。いずれも朝食付きで、シングルルームが1部屋4000円、ツインは1人3500円、トリプルは1人3000円。通常より3~4割安く設定した。
5月の新型コロナの5類移行後初の年末年始とあって、控えていた帰省を検討する人も多いとみられ、ホテル側は「宿泊施設として何かできないか」とプランを発案。経済的な理由で帰省を迷っている人や、実家に泊まりづらい人、友人との交流場所にしたい人などをターゲットにする。
バリュー・ザ・ホテル石巻は2013年2月、東松島矢本は同6月にそれぞれ開業した。東日本大震災の復興事業関係者らを受け入れ、復興需要が一段落した後はビジネス客やスポーツの学生団体などを中心に取り込む。
東松島矢本の元支配人で、ポラリス・ホールディングスホテル事業本部運営部の阿部聡儀さんは「帰省して家族や友人と交流すれば、経済も回る。プランがそのきっかけになればうれしい」と話した。
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