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年末年始の労災ゼロへ 建設業団体が防止大会 石巻

事故リスクの低い現場づくりなどを考えた大会

 県建設業協会石巻支部と石巻市災害防止協会は1日、年末年始労働災害防止大会を同市千石町の石巻グランドホテルで開いた。安全講話や現場パトロールの結果報告などを通し、労災事故防止の意識を高めた。

 石巻支部に加盟する会員企業などから約130人が参加した。佐藤昌良支部長は「年末年始の繁忙期に気を緩めることなく、安全管理活動を徹底してほしい」とあいさつした。

 建設業労働災害防止協会県支部の斎藤俊一専務理事が講話し、事故のリスクを直感的に把握する「危険感受性」の重要性を強調。「未熟練者は何が危険か分からず、ベテランは『大丈夫だよな』という慣れが問題になる」と指摘し「教訓はいつか忘れられる。日々の活動の中で思い出す仕組みをつくってほしい」と呼びかけた。

 児島産業(東松島市)の中野渡望さんが「人命尊重の基本理念のもと『安全は何よりも優先する』を再認識し、無事故・無災害で新しい年を迎えるためにも、引き続き緊張感を持って、労働災害防止活動を展開する」と誓いを読み上げた。

 石巻労働基準監督署管内では今年、10月末現在で労災死亡者が7人発生し、前年同期を5人上回っている。死傷者数は264人で前年より6人少ない。

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