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カメラリポート > 純喫茶「加非館」、50年の歴史に幕

 多くの人に愛された街中の純喫茶「加非館」(石巻市中央2丁目)が50年近い歴史に幕を下ろした。最後の日となった18日は知人や常連客ばかりでなく周りの商店の人たちも駆けつけた。東日本大震災を乗り越えて「カフェ文化」を発信し続けた加非館との別れを惜しんだ。

マスターと夫婦で経営してきた満智子さん(左)。カウンター越しに知人や常連客との会話が弾む。いつも和やかな交流の場だった。店内に流れるジャズ音楽が居心地のいい空気を醸しだした
開業当初から使われた特注のマグカップ(手前)。大きくデザインされた「加非館」の「非」が年月とともに消えかかっていた。最後の日まで活躍した。後ろはマスターの須藤哲也さん
石巻出身の写真家の写真集や地域誌「石巻学」などが置かれ自由に読めた。地方文化を後押しした喫茶店としても愛された。公衆電話が時代を感じさせる
店は2階にあり、階段を上ると店内のざわめきが聞こえてきた。カフェ文化に誘われた。両壁はイベントのポスターやチラシが張られ「告知板」の役割を果たした

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