石巻地方3市町、仕事納め 職員の頑張りねぎらう
石巻地方の官公庁や企業の多くが28日、仕事納めを迎えた。3市町では各首長が訓示し、長引く物価高騰や新型コロナウイルス感染症の5類移行、記録的猛暑などに対応した1年を振り返り、職員の労をねぎらった。
◇石巻市 「サービス第一」に感謝
石巻市は市議会議場で仕事納め式を開き、斎藤正美市長が出席した幹部職員約50人にあいさつした。
斎藤市長は1年を振り返り、職員に「市民サービス第一で頑張ってもらった」と感謝した。今夏100回の節目を迎えた石巻川開き祭りにも触れ「市民の郷土愛や結束力を内外に発信できた」と語った。
一方で、地域経済の立て直しを課題に上げ、水産業の業績回復や企業誘致の必要性を強調した。「人口減少の抑制と稼ぐ力の創出を強化し、地方創生まちづくりにオール市民で取り組む」と決意を述べた。
◇東松島市 「各持ち場で実力発揮」
東松島市は仕事納めの式を市コミュニティセンターで開き、約120人が参加した。
渥美巌市長は訓示で、来秋開業予定の道の駅整備や企業誘致などに触れ「職員が各持ち場で実力を発揮し、県内自治体の中でも高い評価を頂いている。皆さんの努力と奮闘に心から感謝している」と語った。
市の奥松島地域が今年、国連世界観光機関(UNWTO)の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ2023」に東北で初めて選ばれた。「コロナが5類に変わり、観光が再び脚光を浴びると思う。しっかりと生かしていきたい」と述べた。
◇女川町 「町民社会活動活発になった」
女川町の須田善明町長は町生涯学習センターで、集まった約100人の職員を前に訓示した。「新型コロナの5類移行で、町民の社会活動が活発になった。物価高対策などへの対応も職員の力があってこそ進められた」とねぎらった。
11月に架設作業を終えた町内の離島・出島と本土を結ぶ出島架橋事業に触れ「一区切りがつき、安心した」と述べた。
来年に向けては、取材に「住民一人一人が主役という思いは変わらない。アクションを起こしやすい環境を整え、町をさらに良い方向に進めたい」と語った。
関連リンク
- ・新年へ気を引き締め、仕事納め式 石巻地方2市(2022年12月29日)
- ・魚市場水揚げ2023年 石巻208億円、震災以降最高 女川78億円、サンマは苦戦
- ・受験生出迎え、釣石神社の鳥居再建 流失から12年 石巻・北上町
- ・師走点描 > 寒造りで味わい深く 新酒の仕込み(石巻市千石町)
- ・辰年の飛躍誓う 年男・年女アスリート(上) 野球、陸上、躰道