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街中の上映会、交流の場に シアターキネマティカ、石巻名画座、ラ・ストラーダ

「有り、触れた、未来」チラシ(左)と「初恋のきた道」パンフレット表紙

 24年は石巻市内でも映画上映会が活発化しそうだ。シアターキネマティカ(中央1丁目)を運営する石巻劇場芸術協会やライブハウスのラ・ストラーダ(立町2丁目)が街中での上映に力を入れている。市民有志による「石巻名画座」も趣向を凝らした上映会で市民の交流の場づくりを進める。

★シアターキネマティカ

 石巻劇場芸術協会は「有り、触れた、未来」の異例のロングラン上映をシアターキネマティカで行っている。昨年3月3日の先行上映から週1回のペースで上映。東日本大震災から10年後の宮城のある街を舞台にした映画で、キネマティカで上映する意義が生まれている。

 「有り、触れた、未来」は災害で家族を奪われた少女と生きる勇気を失った父親、事故で恋人を亡くした女性、娘のために末期がんと闘う母親らが「命」と向き合う姿を描いた群像劇。撮影を全編、石巻市や東松島市など宮城県で行った。監督は山本透。出演は桜庭ななみ、碧山さえ(宮城県出身)、鶴丸愛莉、北村有起哉、杉本哲太ら。上映時間は2時間12分。

 料金は一般1800円、大学生1500円、60歳以上1100円、高校生以下1000円。

 上映日時は次の通り。
◇1月
▽ 5日午後1時
▽13日午前11時
▽19日午後1時
◇2月
▽ 7日午後3時
▽25日午後5時
◇3月
▽10日午前11時

 連絡先は0225(98)4765=水・金・土・日曜午前11時~午後5時=。

★石巻名画座

 石巻名画座(本庄雅之代表)の24年は、米中合作映画「初恋のきた道」(1999年、89分)でスタートする。上映会が2月17、18の両日、シアターキネマティカで行われる。

 「初恋のきた道」は、都会から農村にやって来た青年と、言葉にできない彼への思いを料理に込める少女が織りなすラブストーリー。「文革」という時代の波が2人の運命を翻弄(ほんろう)する。町へ続く一本道で来る日も来る日も愛する人を待ち続ける少女の姿が公開当時、感動を呼んだ。

 監督はチャン・イーモウ。第50回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。少女を演じたチャン・ツィイーの笑顔がまぶしい。これがデビュー作だった。

 上映時間は17日が(1)午前10時(2)午後1時(3)午後6時半、18日が(1)午後1時(2)午後4時-の計5回。料金は前売りが大人1000円、学生(高校生以上)800円。当日券は各200円増し。中学生以下は無料。

 連絡先は本庄さん090(3478)5532。

★ラ・ストラーダ

 ラ・ストラーダの第39回上映会は20日で、作品は日本映画「山谷(やま)やられたらやりかえせ」(1985年、110分)。

 日雇い労働者の街「山谷(さんや)」に生きる労働者と、支配・管理しようとする右翼暴力団の抗争を記録したドキュメンタリー映画。

 上映時間は(1)午後2時(2)午後7時-の2回。料金は1000円。

 ラ・ストラーダは4年前、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でライブができなくなった代わりに映画の上映会を始めた。月1回ペースで上映会を開催、楽しみにしている市民が増えている。

 連絡先は0225(94)9002、またはinfo@la-strada.jp。

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