初売り客に多幸あれ　女川小獅子振り隊、イオン石巻に登場　力強い舞と笛太鼓

　石巻市茜平４丁目のイオンモール石巻で２日、女川小獅子振り隊が新年を祝う舞を披露した。初売りの買い物客約２００人は、太鼓や笛の音に合わせた力強い舞に魅了された。

　獅子振り隊の佐藤弥里（いより）君（１０）と鈴木碧虎（あおと）君（１０）＝ともに５年生＝、クラスメートや下級生、女川町内で獅子振りと太鼓を伝承する中高生ら計８人が出演。町教委教育指導員の坂本忠厚さんが笛と解説を担当した。祝い唄「おたんぶつ」に始まり「四方固め」という部屋の四隅から悪霊を追い払う舞を披露。客の頭をかむ場面や、８人全員で太鼓をたたく「回し太鼓」では会場が盛り上がった。

　同市蛇田のパート、相沢利津子さん（６０）は「子どもたちの獅子の動きや太鼓がとても良かった」と話した。

　佐藤君は「緊張したけど喜んでもらえて良かった。低学年に継承できるようにしたい」と語った。鈴木君は「悪霊を追い払えるように頑張った。今後はもっと迫力ある獅子を演じたい」と意気込みを明かした。

　獅子振り隊は佐藤君と鈴木君が昨年１月に結成した。今回の演舞では女川町竹浦獅子振り保存会から譲り受けた獅子頭を使った。